クルマで道を走っていて、信号のない横断歩道に人がいた時、みなさんはどうしていますか?
そのまま通過してしまいますか?
それとも一時停止しますか?
JAFが2021年10月18日に発表した【信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査】2021年調査結果によると、歩行者が横断歩道を渡ろうとしている際に、約7割のクルマが、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止していないという結果がでました。
道路交通法では、《横断しようとする歩行者がないことが明らかな時以外は、横断歩道の手前で停止できるような速度で進行しなければならない》と定められており、また《横断歩道で歩行者が横断していたり横断しようとしている時は、車道を走行中のクルマは一時停止し、その通行を妨げないようにする義務がある》とも定められています。
この義務があるため、信号機が設置されていない横断歩道上で、歩行者相手に事故を起こしてしまった場合の過失責任の割合は、基本的に車両10に対し歩行者0となります。
つまり歩行者には何の非もなく、100%クルマが悪い、ということになるのです。
では2021年都道府県別の一時停止率調査結果ですが、1位は長野県85.2%でした。我が茨城県は、反対にワースト6位の19%…。
長野県では、横断歩道を渡り終えた子供たちが、一時停止をしてくれた車に対してお辞儀をするという習慣があり、横断歩道上で歩行者とドライバーがコミュニケーションをとることが一時停止率の高さにつながっているようです。
本格的に冬が近づき陽が落ちるのも早くなってきました。
緊急事態宣言も終わって人が再び街に戻ってきている今日この頃、改めて歩行者のいる横断歩道では、必ず一時停止することを肝に銘じたいですね。