このところ季節の変わり目に近づき、局地的な豪雨やそれに伴う落雷が多発しています。
落雷は人命を脅かすだけではなく、落雷により発生した電流が、パソコンや家電製品などの家財が壊れてしまった!ということがあります。
今回は、落雷による建物や家財などが破損した場合の、火災保険での対応につきましてご案内いたします。
さて、実際に落雷の被害に遭ってしまっても、被害に遭ったこと自体に気付くのが遅れてしまったり、
そもそも
「火災保険の対象となると知らなかった!」
という方もいらっしゃるようです。
たしかに「落雷」と「火災」保険、という関係がピンとこないかもしれません。
どのようなものが落雷で破損するのか? 落雷による被害に遭った場合に、どうすればいいのか? をご案内いたしますので、
参考になれば幸いです。
落雷の被害に遭う主なもの
▼建物
☐給湯器
☐システムキッチン(電子レンジ・食洗機)
☐エアコン
☐電動シャッタ-(窓・敷地内の駐車場)
☐アンテナ(建物固定位置確認)
☐ウオシュレット
☐テレビブースター(建物固定位置確認)
☐分電盤
☐インタ-ホン
☐直付の照明器具
☐換気扇(浴室・キッチン)
☐太陽光発電システム、太陽熱温水器
☐BSアンテナ(建物固定位置確認)
☐壁固定の電話
▼家財や営業用什器備品設備など
☐卓上用電話(親電・子機)
☐テレビ
☐レコーダー、プレーヤー(DVD、HDD)
☐FAX
☐パソコン
☐オーディオ機器
それでは、実際に被害に遭ってしまった場合に、どのような手順で手続きをすればいいのかの概略をご案内いたします。
STEP1 火災保険に加入しているかをチェックしましょう。
落雷事故の被害については、通常の火災保険であれば補償範囲に含まれています。
火災保険にはいろいろと種類がありますが、火災や落雷、破裂・爆発などは基本補償に含まれているケースがほとんどです。
注)ただし、パソコンに保存しているデータや、ソフトの破損の復旧については、通常の火災保険ではなく、それ専用の保険が必要となる場合がありますので、加入した保険代理店、または保険会社にお問い合わせが必要となります。
STEP2 保険の「目的」がどのようになっているかを確認しましょう。
住宅の場合は、「建物」「家財」が目的となりますが、
「建物」しか火災保険に加入していなければ、「家財」に損害があっても保険金は支払われません。
賃貸物件にお住いの方は、入居時に家財を保険の対象とする火災保険に加入している場合がありますので、ご確認ください。
また、事業所などの場合は、「設備什器備品など」を対象とする保険契約が必要です。
STEP3 保険代理店、または保険会社に連絡(事故報告)をする。
落雷による被害に遭ったことは、ご本人(またはその家族)自らご連絡をいただかないと、分かりません。
まずは、ご加入の保険の保険代理店、または保険会社に一報を入れましょう。
報告するポイントは、 ①いつ ②どこの ③何が、落雷で破損したのか? です。
それに応じて、必要な書類などを案内をしてくれます。
<ご参考>落雷被害の保険請求に必要な書類は?
1.保険金請求書(保険会社所定のもの)
2.修理見積(修理できない場合は修理不能見積り)
3.損害物の写真 など
注)落雷により建物や家財が破損した場合には、「落雷のための修理」という事実を、修理見積書に記載することを修理業者に依頼してください。
保険に関する相談やお問い合わせがございましたら、何なりと弊社あてご連絡ください。